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どうちがう?中国語 類義語弁別

使い分けや意味の違いがうまく説明できない中国語の類義語を、中国語教育の専門家 たちが例文を駆使しながら明解に解説する、相原茂先生監修のコラムです!

第11回

01

“依靠”yīkào “依赖”yīlài (曹 泰和)

【相原茂先生:監修】

“依靠”“依赖”ともに「頼る」と訳される。

(1)女儿是我将来的依靠。
Nǚér shì wǒ jiāng lái de yīkào.
(娘は私の将来の頼りです。)
しかし、ここでは“依赖”を使うと違和感がある。
(2)他什么都依赖父母真让人头疼。
Tā shénme dōu yīlài fùmǔ zhēn ràng rén tóuténg.
(彼は何でも親に頼って困ったものです。)
ここでは、“依靠”を用いるとニュアンスが変わる。どちらも「頼る」「頼りにする」の意味だが、“依赖”は自立せず人に頼りきること,依存する。好ましくない場合に用いる場合が多い。一方、“依靠”にはそのようなニュアンスはない。
(3)这个问题我们还是依靠(×依赖)组织来解决吧。
Zhège wèntí wǒmen háishi yīkào zǔzhī lái jiějué ba.
(この問題についてやはり組織に頼って解決しましょう。)

(4)父母相继去逝,他觉得自己一点儿依靠(×依赖)都没有了。
Fùmǔ xiāngjì qùshì tā juéde zìjǐ yìdiǎnr yīkào dōu méiyou le.
(親が相次いでなくなり、彼はもう頼るものは何もないと感じた。)
下記のような「頼りきる」「依存する」の意味を表す場合は“依赖” を用いる。
(5)他依赖(×依靠)性太强。
Tā yīlài xìng tài qiáng.
(彼は依存心が強すぎる。)

(6)现在有些年轻人对手机过分依赖(×依靠)。
Xiànzài yǒuxiē niánqīngrén duì shǒujī guòfèn yīlài.
(最近、一部分の若者は携帯に依存しすぎている。)
“依靠” は改まった内容の文脈に用いる場合が多く、例えば、例3)のような「組織」に頼る時に使う。また、例1)のような「個人」に頼る場合にも用いることができる。一方、“依赖”は「個人」や「物」に頼る時に用いる。
(7)你不能太依赖药物了。
Nǐ bù néng tài yīlài yàowù le.
(あなたは薬に頼りすぎてはいけませんよ。)
のように、“依赖药物”という言い方はあるが、“依靠药物”とは言わない。また、「心理的に依存する」という場合も“依靠”は使わない。例えば
(8)他对酒有一种依赖心理。
Tā duì jiǔ yǒu yìzhǒng yīlài xīnlǐ.
(彼は酒に対して強い依存心がある。)

(9)幼儿对父母有依赖心理是很正常的。
Yòu’ér duì fùmǔ yǒu yīlài xīnlǐ shì hěn zhèngcháng de.
(幼児がに対して依存心を持っているというのは正常なことである。)
“依赖”は好ましくないニュアンスを持っているが、しかし、例9)のように、「乳幼児の依存心」に関しては悪いニュアンスはない。このような「悪くない依存心」はさらに恋人同士や夫婦にも適用される。
(10)他妻子对他很依赖,这使他感到自己很男子汉。
Tā qīzi duì tā hěn yīlài,zhè shǐ tā gǎndào zìjǐ hěn nánzǐhàn.
(彼の妻はすっかり彼に頼りきっていた、それは彼の男としての自負心を大いに満足させた。)
(9)と(10)のような場合を除いて、“依赖”は好ましくない場合に用いるのは一般的である。

(執筆:曹 泰和)

相原先生

相原先生プロフィール

東京教育大学修士課程修了。1980~82年、北京にて研修。中国語学、中国語教育専攻。明治大学助教授、お茶の水女子大学教授等を経て、現在中国語教育の第一人者として著述やマスメディアで活躍中。NHKのラジオ、テレビでも長年、中国語講座を担当。TECC中国語コミュニケーション協会代表。

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